***今日の雲***
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このページは気まぐれに観測した関東南部の日々の雲を天気図などで軽く解析し簡単なコメントをしています。

週末の更新のみやランダムになる可能性があります。

勉強を続け、間違ったことが見つかったり新しいことに気付けた時は書きなおしますのでよろしくお願い致します。

(注:簡易的な解析なので防災等の参考にはしないでください。)

※説明が長いので結論を先に書いています。

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2017.4/10
関東南部の空

またまた久々の更新!
一か月経ってしまいました(笑)
でも毎日空見てますよ〜。更新まで手が回ってないだけ(笑)

今日は西にある前線を伴った低気圧の影響で
巻層雲や高層雲のような中層の雲が目立ちました。
(低気圧の前面は巻雲・巻層雲や高積雲・高層雲がみられます。)

ジェット気流の下にある上層の前線面上の雲と思われます。

関東付近はトランスバースバンドの中に入って
夕方には上層雲の筋状の雲が並んだ感じの雲が出てました。

16:00JSTころ
巻層雲とその下層の高層雲の乳房雲
高層雲の乳房雲
よくみてみると2層になっていたので、
ウィンドプロファイラなどで確認して上の雲は上層雲、
その下のもこもこの若干垂れ下がるようになっている乳房雲は高層雲じゃないかと思います。
高層雲の乳房雲は観天望気では天気下り坂の雲です。
次の日雨になる確率が高くなります。



気象庁ウインドプロファイラ↓

熊谷は埼玉なのでちょっと北関東寄りですけど参考にしました。
上層と中層が湿っています。
その下層は乾燥しています(湿ってないと欠測して風の値がわからなくなります。注:欠測理由はほかにもあります
(下層は地表面に近いことから雲が無くても湿り気が多いのでエマグラムがない時はあまり参考にしません)
ウィンドプロファイラ





気象庁リアルタイムひまわり8号(可視)↓

流れに直角に巻雲が並んだトランスバース系の雲が北陸方面から関東、東の海上付近に
かかっています。ダイナミックで圧巻ですね。。美しい!こういうときに放射状雲とか
ほそい筋状の巻雲が並んだり、さらに濃密なかぎ状巻雲が出たりします。
上空のジェット気流の下層の前線面でかつ風のシアー(風向風速差)がある時にできることが多いです。
ひまわり8号



気象庁 航空用毎時大気解析↓
転移層(赤の点線で簡易的に表現)がよくみえてジェット気流の下にある上層の前線が確認できます。
その層付近で風速の差も確認されています。緑色はジェット気流の核です。
トランスバース系の雲が出ているのがうなずけます。
毎時






気象庁発行 航空用悪天解析図15:00(日本時間)↓

@の雲域はTVB(トランスバースバンド)とあります。(下の方に説明を入れました)
東北方面にかかっているジェット気流は寒帯前線ジェット気流ですが、
日本海にトラフを伴っています。それが東進することで南側にあるトランスバースバンドが下がって
夕方に埼玉などできれいな上層雲の筋状にならんだ雲が見れたと思われます。
悪天解析図
....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................










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2017.3/12

久々の更新!(笑)
ホントは毎日更新できたらいいんだけどね。
なかなかできないねー。とりあえずぼちぼちですわ。

今日は巻層雲とか巻雲とかの上層雲が出ていて、飛行機雲も沢山出てました。
飛行機雲は全国的に沢山出てたみたいだね。
今日みたいな上層雲が出てるときは飛行機雲出やすいです。
各地のライブカメラとフライトレーダー24でだいたい飛行機雲かなと。

9:20ころ
ci

9:25ころ
ci

上の2枚の写真に映っている細長い雲や帯状の雲(高い高度の高積雲っぽい)は飛行機雲。
一番下に出来ている飛行機雲(
フライトレーダー24で確認したところ、
けっこう低い高度でした。21000フィートくらいでした。だいたい7000mくらいかな。

が、5分後には結構な太さになってます。
その上の2本は数十分以上たったものと(今までの経験ですけど)思われます。
とりあえず航空路が何本も通っているので上層が湿っているとすぐできるんですよね。



そこで、上層雲の発生を天気図等でざっと見てみようと思います。
気象庁地上天気図9:00
ちょっと落書きしてあります。。
日本付近は高気圧域です。西側に低気圧と前線があります。
地上天気図





気象庁衛星雲画像(赤外)9:00
関東付近は上層の北西風に流されてきた上層雲域になっています。
高気圧域でも西側に低気圧などがあると、上空の偏西風に乗って
湿った空気が上層から運ばれてきて上層雲が発生します。
ir






ここで気象庁発表の今日の9:00の渦度解析図↓
500hPa高度・渦度(地表面に対して空気の回転がある流れの図)
ちょっと落書きしました。
上層雲は高気圧性の曲率を持ったプラスの渦度に対応することが多いので
みてみました。だいたい対応している感じです。

でも、高気圧性の曲率を持ったマイナスの渦度にも上層雲が対応することも多いので
詳しい解析が必要ですね。そして渦位とかの勉強しなきゃね。
axfe578


そして夜になって雲画像をみてみると。。。↓

気象庁衛星雲画像(赤外)20:30
西日本は前線由来の雲域の端がかかってきてます。
関東は地形性巻雲が出てますね。
ジェット気流近傍の中立層域で鉛直方向に風速が一様になっているところで山岳の風下側に出やすいです。
ir


気象庁レーダーより20:30
西側は雨降ってますね。この後低気圧が接近しますので、
「飛行機雲が出ると雨」のことわざは概ね合ってるのではと思います。
レーダー


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2017.2.3
関東南部はすごいいいお天気でした!
ので、九州と沖縄で発生した断層状になった高積雲のことを
ちょいと簡単に解析してみました。

ライブカメラでみたらとってもキレイだったので
実際に見てみたかった!!
けっこう九州で断層状になった雲の発生が多い気がします。



南日本新聞社桜島ライブカメラから↓
(ところどころ落書きしました)
16:30〜17:08
桜島1桜島2桜島3

桜島4桜島5

波状雲が断層状になってます。
すっごいきれい!みたかった〜!!

けっこう「波状雲+断層状」っていうのは下降流域で、かつ天気が急変するときに多いけど、
九州に出るのは上空5000m以上の上空の気圧の谷前面に発生することが多い感じ。
今回のものも気圧の谷前面の湿った空気が一因だと思われます。

(上空に気圧の谷がある時は、特にその前面で地上に低気圧ができやすかったり空気の収束で雲が多くなりやすい状態です。)

沖縄で朝に出たものも同じ成因だと考えます。



気象庁ひまわり8号衛星雲画像(可視)
16:30
ひまわり8号
飛行機雲が見えます!!ちょっと感動!
時間が数十分経っているので少々ずれてるけど。

ここで(時間は違うけど)、フライトレーダー24で航空路を確認。
Y50航空路でできた飛行機雲だと思われます。
だいたい30000〜40000FT(フライトレベル(標準大気で補正した値))
くらいで飛行してる感じです。だいたいが台湾行きが多い感じ。
フライトレーダー24

再び衛星雲画像(赤外)
ちょっと広範囲でみてみます。
16:30
鹿児島の雲は、はるか南西からの雲が起因となっているようです。
衛星雲画像

Windytvより
これは風の数値予想ですが参考になるので載せてみました。
15:00 500hPa(約5500m)↓

大陸の上空の気圧の谷の前面で雲が発生していますが、
この雲の端っこが鹿児島に流れ込んできていると思われます。
windyty

ちなみに沖縄で断層状の雲が見られた時間に近い時刻9:00↓
こちらも気圧の谷前面の南西風の中にできた雲がかかっています。
衛星

ここで気象庁発表の今日の9:00の渦度
解析図↓
500hPa高度・渦度(地表面に対して空気の回転がある流れの図)
ちょっと落書きしました。
渦度
大陸に気圧の谷があり、日本付近はだいたい北西流です。
(緑の線は渦度0線のだいたいの強風域で、上空は地衡風なので等高度線にだいたい平行に風が吹くことから)
この流れに沿って雲が流れ込んできたと思われます。


サニースポットから
エマグラムです。↓
落書きしました。。
上層の7200mあたりと2000mあたりが湿っていて雲の発生があります。

沖縄とは違いますが、衛星でみると同じ機構からの雲と見て取れるので
石垣のエマグラムを参考にしました。
上層の湿りは気圧の谷前面の雲のもので、
下層の湿りは冬型の気圧配置なので、寒気によってできた雲です。
中層が乾燥していて、その下層に逆転層ができているので高気圧の下降流
による断熱圧縮で気温が高くなったと思われます。
エマグラム


まとめとして、航空用の毎時大気解析9:00↓
ジェット気流下層の上空の前線が下層まで連なってる感じです。
沖縄のMETARでは9:00で5AC200(雲量が5/8の高積雲20000ft(約6500m)(上層雲寄りの高積雲))だったので、
ジェット気流下層の上層の前線の南側の上昇流域に発生したものかもしれないです。
毎時大気解析






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2017.1/28 関東南部の空

久しぶりの更新!

今日は夕方から巻雲が出てきました。
どうやら大陸からの湿った空気が流れ込んできている模様。
こういう時に地形性巻雲とか飛行機雲とかできやすいです。

17:00ころ
ci
房状の巻雲や飛行機雲が広がった巻雲などが混ざっている上層雲です。

気象庁の衛星雲画像(赤外)17:00
衛星
動画でみたほうがわかりやすいのですけど、日本付近は
上空の北西寄りの偏西風に流された大陸からの湿った空気が
山脈にあたって地形性巻雲になってました。


航空用の悪天解析図18:00↓
ジェット気流(偏西風)は北西流です。
この風に流されて大陸にある低気圧関連の雲が日本付近にかかりつつあります。
悪天解析図

気象庁地上天気図15:00↓
ちょっと落書きしてあります。。
見てわかるけど大陸に低気圧があります。
ちなみにその後面には寒気が控えてますね。。。
天気図

ということで天気悪くなりそう!
そこで気象庁の予想天気図↓
こちらも落書きしました。
予想天気図
500hPaのメインの気圧の谷を赤で線を引っ張りました。
もう少し短波も合わせたらいくつかあるけど、とりあえず
簡易的にでかいトラフだけ色塗りました(笑)

緑の線はおおざっぱな強風域のめやすに引きました。
日本付近は低気圧が接近してこれから下り坂な雰囲気です。

今日の巻雲は低気圧接近時に出現するものなので観天望気からみたら典型的な感じかな。





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2016.12/8 関東南部の空

今日は午後からきれいな放射状巻雲がダイナミックに出てました!
こんなきれいなのは久しぶりだね。
衛星雲画像みてみるとジェット巻雲と地形性巻雲だと思われます。

放射状巻雲が出る前に飛行機雲が出てたわ。
湿った空気をいち早く捉えることができるんじゃないかといつも思う。


13:00ころ↓南側
放射状ci
絹糸のような巻雲〜。きれいだね。



気象庁衛星雲画像(赤外)13:00
衛星雲画像
ジェット巻雲は前日21:30から動画でみてみると
大陸の山の風下側で発生した感じの地形性巻雲が海で発生した下層雲の風下側で
励起された感じになったものが九州に到達して各山脈の風下側で地形性巻雲が発生して、

それがどんどん東へ移動しながらまた山岳に当たって地形性巻雲になって、湿った空気で飛行機雲ができて
それがまた巻雲になって…という感じでした。


大きめ画像。
気象庁衛星雲画像(可視)
衛星雲画像
西日本と東海以東はうっすらと上層雲がかかってるね。
地形性巻雲は濃いことが多いけど、
今日の西日本から東日本の地形性巻雲はうっすらって感じ。


気象庁ウィンドプロファイラ
関東南東部の勝浦。
14時前から7km前後で湿った空気(上層雲に相当)が流れ込んできたようです。
ウィンドプロファイラ



最後に地形性巻雲の説明。。↓

・地形性巻雲…衛星雲画像の用語で、山脈の風下側に発生する停滞性(ずっと動かないようにみえる)巻雲のこと
  (「気象庁衛星画像の解析と利用」から抜粋)     
    地上から見ると巻層雲や巻積雲、濃い巻雲にみえることが多いです。

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)



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2016.12/5 関東南部の空

今日は午前中から飛行機雲がたくさん出てました。

11:30ころ↓南側
矢印が飛行機雲。20分くらい経っているので
ものすごく太くなってます。
ちゃんと飛行機を視認して、エンジン後部から出る飛行機雲が太くなっていく過程をみたのでうそじゃないですよ(笑)
(途中デジカメが壊れてしまって撮影できなくなった。。こんな絶好のチャンスを逃してしまった!今後、乞うご期待(笑))
20分くらいたった飛行機雲
なにやら地震雲と誤認してる人が多かったかもだけど、
こんなにぶっとくなってても飛行機雲です、いや、飛行機雲の残骸です(笑)

関東南部は5本ほど西行きの航空路が通っていて、しかも19000ft(約6500m)とか、22000ft(約7500mくらい)
の少し低めの高度で飛んでいく航空機も多いんですよ。

この低い高度で飛んだ飛行機からでた飛行機雲が広がると
高積雲系(上の写真のようなベナール型対流っぽい感じ)になる事が多い。
高い高度38000ftとかだと巻雲になる事が多い。


航空用悪天解析図12:00
abjp
15:00
abjp
12:00から15:00にかけてジェット巻雲が顕著になってるね。
緑色のなが〜い矢羽根がジェット気流。
ジェット気流の低緯度側にジェット巻雲ができやすいです。

前線を伴った低気圧が東に抜けたんだけど、ジェット気流が前線の名残の湿った空気を送りこんできたようです。


で、飛行機雲あんまり見ない人へ、
ちょっと飛行機雲についてサラッと書いてみました。
かなりの書きなぐりを失礼致します!

飛行機雲


こちらに飛行機雲のことが詳しく書いてあります。雲の本を書いた気象予報士さんのブログです。↓
雲三昧より〜雲と空の記録と独り言〜

さらに、その方の飛行機雲や巻層雲の動画をみつけました。↓
飛行機雲が発生して風に流されて太くなって巻層雲になっていく過程がわかります。
巻層雲・飛行機雲と22度ハロの一日






あと、放射状っぽい巻雲もみられたけど、これもジェット気流由来のもの。
トランスバース系の雲になっているものが放射状に見えました。
放射状っていっても宇宙からみると一つ一つの雲は流れに直角に並んでいるので収束点はないんだけどね。

最後に毎度のことながら、ちょっと説明をば。。。
....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................




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2016.12/2 関東南部の空

今日の午後は飛行機雲がたくさん出てました。

13:00ころ↓北側
途中で切れているものとか広がってトランスバース系の雲になったものもありました。
飛行機雲

そこで解説(笑)
矢印のところと囲ったところが飛行機雲(の残骸(笑))
飛行機雲

でもうまく撮れなかったので富士山を映したライブカメラの映像を参考にします。
GREEN HILL'Sさまより 16:02↓
沢山飛行機雲があります。巻雲、巻層雲と一緒に出てるね。
富士山ライブカメラ
ここでまたしても解説。
書きなぐりで少々見にくいですけど(笑)
(落書きしました。。)ざっとみて14本も飛行機雲があります。きれいですね。。うっとりです!(笑)
ふじ

ここで同時刻のフライトレーダー24の画像↓
(こちらも落書きしてあります。。)
富士山の直上とその南北で西行きの航空路となっていますので、
こういう上層雲が出ている湿った空気だと飛行機雲が何本も出ます。

飛行機雲が交差するのは下の様に航空路が交差しているのでどうしても
湿った空気の中を通ると飛行機雲が出て重なった様に見えるんですよね。
フライト

時間なくて詳しく解析できませんが、ザッとみて今日の上層雲はジェット巻雲と地形性巻雲って感じです。
九州にかかっているのもジェット由来の雲です。

航空用悪天解析図↓
fbjp


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2016.11/28 関東南部の空

今日の雲はジェット気流由来のトランスバース系の雲!!
超感動!!!久しぶりにテンション上がった(笑)

12:50ころ↓北側
とある屋上。
ちょっと段差ついてすんません(笑)
10種雲形からみたら、巻雲の房状雲と濃密雲(塔状雲も少々)です。超きれい!!
人によっては高積雲の房状雲っていう人もいるかもしれない。
南側は雲が濃かったので高積雲系の雲になっていた。
山にかかっている下層雲は積雲がのびて層積雲になりかけている雲。風が強いのでスッと伸びています。
レンズ雲みたいのも少しあります。

巻雲は若干波状になってるとこがトランスバース系の雲って感じだね。
久々にこんな完璧なものをみて気分いいよ(笑)
トランスバース系の雲トランスバース系の雲
写真撮影しているときに上空を旅客機が通っていきました。
この巻雲の下を飛行していたので飛行機が良く見えました。
案外ここらへんは17000ft(約5600m)〜19000ft(約6500m)くらいを上昇中のことが多いので、
一般的に思われている旅客機の巡航高度の30000ft(約10000m)とはちょっと違うんですよね。
だから高度の高い高積雲とか高層雲とかの下を飛行する航空機がフツーに見えることはザラにあります。




気象庁衛星雲画像(赤外)
ジェット気流に沿ってトランスバースっぽくなってます。
衛星雲画像

気象庁衛星雲画像(可視)
衛星雲画像
おおー!関東南部はすっぽりとトランスバース系の雲の中。
トランスバースラインとトランスバースバンドの中間って感じなのであえてトランスバース系の雲と言っておきます(笑)



ここで説明。。トランスバース系の雲とは流れに直角に並ぶ巻雲のこと。
....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................





とりあえずもう一枚(笑)
ちょっと裾広がりになった濃密巻雲って感じ。
こういう千鳥っぽい濃密巻雲は、航空だと若干乱気流が認められる雲と言われています。
跳ねるような振動、だそうです。
やはりトランスバース系の雲は乱気流注意の雲。
それにしてもキレイすぎる!
トランスバース系の雲


ここで航空用の悪天解析図12:00↓
abjp
うわー。ジェット気流180ノット(約90m/s)とか190ノット(95m/s)とあります…!
強すぎてどんな風だか想像もつかないね…
竜巻のフジタスケールのF4とかそんな感じかな。。。恐ろしや〜。

ジェットの南側にざりざりしたジェット巻雲のできそこないがあります。
こういう雲は鉛直方向の風シアー(風向風速差)が大きい時が多いです。

とりあえず注釈でもあるように、
ジェット由来の上層の前線と鉛直シアー(上下方向の風向風速差)が大きいので
晴天乱気流域となっております。
関東付近と東北の太平洋側は山岳波による乱気流域になっています。




今回こんなきれいなジェット由来の雲がみれたので、
もう少しお勉強してもっといいコメントできるようにします(笑)

乱気流とウィンドシアー(PDF)


これすごい!!航空気象やりたい人はぜひ読むべき内容!こちらも感動(笑)
ジェット巻雲と乱気流の関係が超こまかく書いてあるし、しかも水蒸気画像のバウンダリーと乱気流との関係、
ケルビンヘルムホルツ波のこととか、
さらには衛星画像から決定ツリーなるものを用いての晴天乱気流(CAT)の種類の判定法とか、
さらにさらにガストフロントのこととか
めっちゃ詳しくわかりやすく数式少なめで書いてあるので超勉強します!おすすめです!!(テンション上がりっぱなし)









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2016.11/26 関東南部の空

午後から山のほうで出ている雲が風に流されてきました。
いい天気だね〜…思わず和んだ(笑)
晴れの休日の雲ってこんなんだよね。雲好きとしてはちょっと味気ないかな(笑)

15:00ころ
層積雲。
若干断層状になっているのは下降流域での雲の発生なので、
雲ができる上昇流のところと風の兼ね合いでこうなる時がある。
sc

アメダス風向風速15:00
サニースポットさんから。
ちょっくら落書き。
(矢印がおおまかな風の流れ、破線がおおまかな風の収束してるとこ)
アメダス
都心付近でも雲が出ていたけど、北東気流が東京湾を吹き抜けた風と
相模湾に向かう風とがぶつかってでたらしい。

上の写真は別の要因で、山のほうで収束している風が
上空の南西寄りの風に流されてきていると思われます。


気象庁衛星雲画像(可視)
衛星
都心と千葉、埼玉、茨城の県境で雲の発生が顕著だね。
都心で下層雲の波状雲がでたらしいけど、上空は相対的に暖かい南東風
が流れ込んできていたので密度の違う空気の接触で波状になったのかも。

南東風の上空には南西の風になってました。
とりあえず風のシアー(風向風速差)があるので波状雲になりそうな状態。




そしておまけ。
関東の雲はありふれていてつまんなかったので(笑)、
九州の高積雲の断層状になった雲の発生が面白そうと思ったので
天気図等でみてみました。

ウェザーニュースのライブカメラより10:00ころ
北九州
ac
見にくいけど高積雲が断層状になったもの。
けっこう遠くの方にあるね。

これを時間を追って昨日の夜から衛星雲画像の動画でみてみると
どうやら断層状になったのは大陸沿岸部。
この状態を維持しながら東進!ちょっとおもしろいね。
雲の端がすっぱり分かれているのは上空の気圧の谷に関係している事が多いけど、
単なる雲の端っていうパターンもあるってことを忘れていた。

北西のほうにある気圧の谷と西の気圧の谷の間で地形の影響でできた風の収束域
によってできた雲が下降気流のある高気圧と接していたことで断層状となったと思われます。
データ不足で詳しいことは不明。


気象庁衛星雲画像(可視)
◯で囲ったところが断層状になった中層雲。
衛星雲画像

ここで福岡空港のMETARでみてみると高積雲のだいたいの高度は18000ft(約6000m)↓
高積雲の一般的な高度です。
(高度が低い高積雲もあるけど、俗にいう羊雲の高度はだいたい5000m〜6000mです)


RJFF 260100Z 13005KT 9999 FEW030 BKN180 10/02 Q1023 RMK 1CU030 7AC180 A3021


この断層状の高積雲はこの後急速に消滅しました!
日本付近は高気圧域なので下降流があるので、もしかしたらその影響で消えたかもしれないね。
ここで高層天気図をみてみる。

気象庁発表の客観解析図の9:00の初期値。
500hPa高度・渦度(地表面に対して空気の回転がある流れの図)と
700hPa鉛直P速度(上昇流)と850hPa気温・風
578

見えにくいので各図を大きくします。

500hPa渦度
渦度
ちょっとごちゃごちゃしてますが、日本付近はマイナスの渦度で高気圧性の流れですが、
九州付近はプラスの渦度で低気圧性の流れとなっています。雲の発生がありそうです。

そして下層の天気図、700hPa上昇流・850hPa気温・風を見てみる。
700850
九州から四国・山陽、山陰付近にかけて700hPaでは上昇流域となっています。
850hPaでは九州方面は移動性高気圧からの南よりの風で暖気移流となっています。
等温線が混んでいるので小規模な前線のようになっています。
経験則ですが、小規模前線の雲の端は断層状になっている事が多いです。

(九州の西側には暖気(Wの記号)があり東には寒気(Cの記号)があります。
寒気のところに暖気移流なので雲の発生につながります。ここに出た雲はまた別の要因です)

500hPaより下層の700hPaで上昇流、850hPaで暖気移流が確認されたので
渦度との整合性がとれ、雲ができやすい状態になっています。
500hPaまで雲ができやすい状態だったということなので高積雲の発生も納得できます。
とりあえず高層天気図だとおおざっぱなものしかわからないのでこんな感じ。

急速に消えたのはやはり高気圧域に接したことによるものと思われます。

もうちょっと断層状になった時間のデータをみたかった〜残念。








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2016.11/23  関東南部の空

今日は簡単に。

6:30ころ
高度低めの層積雲。
終日どんよりでした。
sc
今日の雲も寒候期特有の
「関東南海上のシアラインに伴う下層雲」です。
それが発達して低気圧になってた感じ。
詳しいことは過去記事にて。。


気象庁衛星雲画像(可視)9:15↓

埼玉や茨城付近まで層積雲でした。
関東北部はライブカメラみると高積雲や巻層雲だったので
上空の強風による地形性巻雲とその下層の地形由来の高積雲と思われます。

埼玉や茨城のシアラインの雲の端のほうは顕著な波状雲になってました。
関東全域でみても蜂の巣状雲や波状系の雲が発生していました。
下層と上空の風向風速が違っていたので波状になったと考えます。
衛星雲画像

で、愛知や三重県で高積雲の帯状雲や高積雲のレンズ雲がみられましたが、
これは上空の強風が原因で山岳波や地形由来の雲が伸びたものです。


衛星雲画像を追って各地域ごとに雲の発生をみてみると、
山の風下側に波状雲がみられます。
下層風の収束域や地形的に風の弱くなっているところが上昇流域となり
上空の強風域へと伝搬し雲となってスッと伸びたと思われます。

ウェザーニューズライブカメラ
愛知と三重
愛知三重

左は高積雲の少し帯状になった雲、右は高積雲の規模が大きいレンズ雲(豊旗雲みたいな感じ)。
上空の風が強いとこんな感じになります。

ここで気象庁衛星雲画像(可視)11:30
9:00と見比べると伊勢湾や遠州灘に山岳波の雲が見られます。

下層風の収束域との連動もみられました。それに伴い、上層雲も発達しているところもあります。
とてもダイナミックで精巧な発生の仕方になっているので今後、もっと詳しく解析したいと思います。

山岳部は平野部からの風の収束域になっているところや発散しているところが
あり、その兼ね合いで雲ができなかったり、上空に収束した風が上昇流で伝搬して地形性巻雲となっているところが
あることに気付きました。もう少し時間のある時にこちらも詳しく解析したいと思います。
衛星雲画像


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2016.11/22 関東南部の空

いや〜今日は朝から地震一色でした。
とりあえず関東は、ほぼ毎日小さな地震が起きてるのでその一環かと思いきや、そうじゃなかったわ。

防災グッズは常日頃から備えているし、必要以上に気にせずに過ごしてます。


6:30ころ 北側
層積雲。しかも発散途中の雲。
sc
雨はぱらぱらと降ってましたが北側は空が明るくなってきていてなんだか不思議な感覚でした。
そして8時ころから晴れてきました。

こういう断層状なのは下降気流が卓越し始めて雲が消散する兆候の時が多い。
過去記事にもあるので下のどっかにあります(笑)

ワタシが初めて「断層状の雲は気圧の谷通過時の発散の雲」というのを聞いたのは中学1年の時。
もう相当な大昔(笑)
当時、地学的なアプローチからのお天気の専門番組(天気予報ではない番組…確か民放)が30分枠だったかな…があって

その番組内で珍しい写真を募集して専門家にみてもらうというコーナーで
気象庁の人だかが「気圧の谷の通過時に発生しやすい雲です」と解説していたのが初でしたね。

その後いろいろな雲の本を読み漁ったり自分で観測したり天気図で確かめたりしてやっぱりそうなんだなと
納得して記事に何回も書いているんだけどね。


航空用の悪天解析図6:00
abjp
この図はジェット気流も解析されてるので凄いわかりやすいのでつい見てしまう(笑)

関東はもう少しで雨域から抜け出しそうです。こういう前線などが抜ける時に断層状の雲は現れやすいです。
個々の前線や低気圧は成層が違うので積雲から急に晴れてきたりとか
様々な天気の回復の仕方があるからやっぱ飽きない(笑)


気象庁ウィンドプロファイラ(埼玉県熊谷)
wp
熊谷は埼玉北部なのですが、関東南部より早く雨が止んだようです。
5:40分くらいから乾燥した感じになってます。

中層の湿潤層も時間が経つごとに乾燥域の層が厚くなってきてました。





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2016.11/20 関東南部の空

朝は快晴に近い空でしたが、昼前から長細い巻雲が西から出てきました。
午後には若干放射状になった巻雲が出現。

これは東シナ海にある前線からのもので、またもやジェット気流由来のトランスバースラインの雲です。


16:00ころ 南側
ci


航空用の悪天解析図15:00
abjp
ちょっと時間ずれてるけど、ずっと同じような感じで
トランスバース系の雲が発生していたのでこの画像を参考にします。

関東付近は@の注釈ではジェットフロント(ジェット気流由来の上空の前線)と
鉛直シアー(鉛直方向の風速差が大きいとこ)の影響で並の晴天乱気流域となっています。

鉛直シアーもあるのでトランスバース系の雲(流れの方向に直角に巻雲が発生)になったと思われます。
どうしてもシアーがあると大気が波立っちゃうからね。

西側の前線付近からの雲が関東にかかっているのがわかります。

ここで説明(何度も失礼します)
....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................

航空用毎時大気解析15:00
(鉛直断面図:上空の方向に輪切りにした天気図)
とりあえず鉛直シアーのとこを色ぬりました。
毎時大気解析

まとめとして
気象庁衛星雲画像(可視)
衛星雲画像
おおー!今日もきれいなトランスバース系の雲!

そこでまた上空の乱気流の状態が気になったので、21:30ころだけど
航空無線聞いてみた。とりあえず東京コントロール。
すると、ぽつぽつ乱気流にひっかかっている航空機がある感じだった。お疲れ様ですm(__)m


ということで今日の放射状巻雲もジェット気流由来のトランスバースラインの雲でした。


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2016.11/17 関東南部の空

朝は快晴に近いくらい天気が良かったです。
午後から巻雲が西から出てきました。
小規模な地形性巻雲とジェット気流由来の雲と思われます。


飛行機雲も何本かみることができました。
地震雲じゃないかと若者達は言いそうだけど、残念ながら飛行機雲です。
関東南部は西行きの航空路が何本も通っていて飛行機雲の発生を子供の頃からみているのでね。



15:10ころ 南側
若干放射状。
ci


航空用悪天解析図15:00↓

中部山岳あたりから関東にかけて小規模な地形性巻雲っぽい上層雲が
トランスバースラインもどき(笑)になった感じな雲がみえる。
詳細を鉛直断面図で確認したかったけどね。
abjp
関東付近は寒帯前線ジェット気流(ポーラージェット)の南側に入っていてジェット巻雲が出てるね。
(緑色のなが〜い矢羽根がジェット気流です。黄色の点線は晴天乱気流域)

今回は毎時大気解析が手に入らなかったので詳しいことは考察できないけど、水蒸気画像でみてみると
バウンダリー(水蒸気画像での明域(白いところ)と暗域(暗いとこ)の境目)がなんとなく確認できて、
ちょうど暗域(完璧な暗域じゃないけど)の南に巻雲が発生しているので、ジェット気流由来と思われます。

気象庁水蒸気画像
水蒸気画像




気象庁衛星雲画像(可視)
衛星雲画像
大きい画像でみるとよく見えるね!
トランスバースラインっぽくなってる。
多少地形性巻雲もある感じ。やっぱジェット気流とか上空の強風の影響の雲だね。

....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................





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2016.11/16 関東南部の空

今日は案の定、寒候期の関東特有の雲が発生してどんより層積雲。
ところどころ蜂の巣状雲。波状雲もまざってるので
ネットで話題になった若干アスペラトゥス波状雲っぽい。

個人的には波状雲や蜂の巣状雲とか乳房雲も多少なりとも下降気流が関係するところから
兄弟みたいなものととらえてる。
波状雲と蜂の巣状雲が同時に出る時多いし、蜂の巣状雲と乳房雲が同時に出ることもある。

話それたけど、蜂の巣状雲はでこぼこしていて気味悪く、地震雲に間違えられてるけどフツーの雲です。
層積雲の蜂の巣状雲は寒気が入ったときにみられるね。

7:20ころ 南側
sc

今日の層積雲の曇天は寒い時期に関東でよく現れる雲、
典型的な「関東南海上のシアラインに伴う下層雲」です。
説明は前記事みてください(笑)
下の方のどっかに書いてありますのでよろしく。

気象庁衛星雲画像(可視)
衛星
関東南部だけ曇ってます。これは上空の風の影響でこうなってます。
群馬から茨城への風が海側へと吹き抜ける風(北西よりの風)になっていて下降流域となっていると思われます。
参考データが予想風なので断定はできないですけど。
曇り地域にはいつもの通り南西寄りの風が吹いています。

気象庁アメダス
風向風速
南海上で風がぶつかってそこで雲が発生して、温暖前線の様相になり、
上空の南西風に流されて雲がひろがっている事が多いです。



おまけ。

なにやら岡山で地震雲が出たようで画像みてみたんだけど、どうやら山越え気流の雲のようですよ。

ウェザーニューズライブカメラより(倉敷)
倉敷
今日は弱い冬型の気圧配置で下降気流が卓越して上空には逆転層ができて、
雲頂高度がおさえられて雲頂が平らになる典型的な状態。
山に沿って風が吹き降りるときに雲が消散したと思われます。

残念ながら地震雲じゃないです。フツーの雲でした。

風の吹き方を等温位面解析とかしたらいいんだろうけど、自分の苦手分野なので今後の勉強課題です。

気象庁衛星雲画像
衛星雲画像
ちょっくら落書きしました。

山越え気流は苦手なのでこれを機会に勉強しようと色々検索したらいい資料でてきた!
局地気象をくだけた表現で説明してくれる中田氏の文献!

瀬戸内海地方の気象(PDF)

↑これすごいわかりやすい!
近畿地方の空港特性とか気象から見た航空事故解析や海難事故解析もあるし
山越え気流とか海陸風とかもあってとってもよい!!既存の出版書籍の内容の重複もあるけど、そこは復習できそう。
ワタシはこれをじっくりみて勉強するよ(笑)

山越え気流について(おろし風を中心として)(PDF)

↑あと、偏微分のカーリーさん(偏微分の記号を勝手にカーリーさんと呼んでいる←笑)
の数式バリバリだけど、なんかわかりやすそう!と思った資料。
これもみて勉強します〜♪



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2016.11/15 関東南部の空

朝は曇りで昼から晴れてきました。
そして濃密な巻雲とめずらしい高積雲の房状雲と高積雲のレンズ雲が出現!
高積雲の房状雲は巻雲と間違えやすいちょっとレアな雲。
見慣れないので一瞬巻雲かな??と思ったほど。
この雲はやはりジェット気流由来の雲です。

12:40ころ 南側
ciac01
見にくいけど、濃密な巻雲と高積雲の房状雲。
写真左側と右よりのちょっともこっとしたのがそう。
低気圧通過直後の雲の発散時に出やすい。

そしてそして。
ciac02
高積雲のレンズ雲も出現。風が強い証拠。
シュッとなってるけど、房状雲と混ざってるし、上層雲寄りだから
今日の高積雲はわかりづらい雲でした。

ここで、15:00の東京湾口ライブカメラの映像↓
東京湾口
濃密な巻雲が縞状になってます。
これもジェット気流近傍の風の鉛直シアー(主に風速差)によるもの。
いわゆるトランスバースバンドの雲です。
今日の雲は典型的でダイナミックですので見応えあります。

気象庁衛星雲画像(赤外)15:30
衛星雲画像
うっわー!バリバリのトランスバースバンド!
山口県あたりから東に向かって縦線の巻雲がならんでる。
ざっと1000km以上はあるね。ダイナミックすぎる。
今日のはきれいだね!教科書的だわ!!美しい!!(笑)

ここで説明・・↓

....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................


ここでちょっと大きめの衛星雲画像をみてみる。

衛星雲画像(可視)
衛星雲画像
うわーすごい。
流れに沿って上層雲が縦に並んでるのがはっきりわかる。

航空用の悪天解析図もみてみる。
abjp
Aの注釈にTransverse Band(トランスバースバンド)とあるね。
ほんと誰が見てもはっきりわかる。

画像が良くなくて申し訳ないけど、山型の記号は乱気流です。
Aの中に赤い山型の乱気流の記号があるけど、これはB737です。
トランスバースバンドとかトランスバースラインでは乱気流が起きやすいのが定説です。



ということで20:45あたりで乱気流が起こってないか航空無線を聞いてみました。

LiveATC.netで東京コントロール聞いてみたんだけど、ちょっと聞きづらいんだよね。
西セクターと南セクターあたりの複数回線がごっちゃになっている音声に合成されてるから
注意して聞かないとだけど、まあ、この時間は乱気流なかったね。

でも急に大気の状態は変わるので
トランスバースバンドも発現してるし、乱気流起こりやすいポテンシャル維持してるので
注意しなきゃいけない状態なのは変わんないけどね。

関係ないけど最近は女性管制官多くなったわ!良いことです。





冬はトランスバースラインやトランスバースバンドの雲が見られるので
ジェットが強い時を狙って天気図で予想して写真を撮ることが多いです(笑)
こんなことやってるのワタシくらいか(笑)

昔は寒候期に発生する層積雲に凝っていて、よく相当温位予想図とかで予想して
羽田空港に始発で行って撮影したりしてました。ある意味フィールドワーク。
寒空の中よくやってたわね。。若かった!




最後におまけ。

埼玉南部あたりで細長い層積雲がみられたようだけど、
夕方になって風が強くなった(羽田空港でガスト30ノット)ので雲が流されて伸びた感じだと思う。
そしてこの雲は千葉県北部から茨城方面は多分筑波山がさえぎる形で風速が弱くなって
風の収束域での雲の発生となった可能性がある。

上空は下降気流なので断熱圧縮による逆転層ができて雲は平たくなったと思う。

成田空港で若干層積雲出てたのでその雲の端のちぎれた雲かもしれないです。





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2016.11/5 関東南部の空

朝は曇りでした。
どんより層積雲。多少スキマあり。
「曇ってんじゃん(笑)」と思わず。
天気予報は晴れだったので(笑)
でも理由はすぐ予想できた。寒候期特有の関東地方の曇天です。


7:40ころ 南側
sc


8:00の気象庁衛星雲画像(可視)
衛星雲画像

典型的な「関東南海上のシアラインに伴う下層雲」!
しかもこれまた典型的な「くらげ型」です。
(もうひとつは「なまこ型」)

寒候期によくみられる現象で、中部山岳を迂回した風が南海上でぶつかって対流雲や中・上層雲
などの多層構造でできているといわれています。
実際、感覚的にそんな感じ。



航空用の悪天解析図6:00
風がぶつかっているところ(くらげの足部分:南側の細い部分含む)は対流雲です。その証拠に雷観測されてます。
その北側は層積雲とか高積雲です。
abjp


8:00のアメダス↓
サニースポットさんより。
ちょっと落書きしました。
アメダス
ちょっと収束してるのが複数あるけど、なんとなくぶつかっているところで雲が発生。
上空はサラッと見た感じ850hPaあたりで南西の風でした。
(破線:だいたいですが、風がぶつかっているところ)
(矢印:だいたいの風の向き)

そして時間経過とともに雲が晴れてきました。
経験的に南風が卓越すると雲が晴れる傾向があります。
実際、南風になってました。

12:00気象庁衛星雲画像(可視)
北東方向へ移動してます。
こうみてみると西側の対流雲域はさすがにモコモコしてます。
衛星

午後にはすっかり晴れました。












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2016.11/1 関東南部の空

朝は雨でした。
夕方から天気は回復し、放射状の高積雲が出ました。
低気圧が抜けた後の高積雲はめずらしくないのですが、
今日のは発生機構が面白く、またしても感動した雲でした。

しかも放射状になる前のほっそい高積雲をはじめてみたのでこちらも感動(笑)
いくら雲が好きでも四六時中見れるわけじゃないのでね。
肝心なところが見れない事が多いから(笑)

16:00ころ 南側
AC

今回の放射状雲は前線からの延長線上の典型的なものじゃなく、
なんというか、地形性巻雲ならぬ地形性高積雲っぽい感じ(笑)
山にぶつかってというより、陸地に近づいたからって感じ。
ジェット気流が要因なのは変わらないと思う。

16:00ころ
けっこう上層雲寄りの高積雲。
メターでも19000ftとかだったし。
下降流のところで高積雲が蒸発してる感じ。
AC
この、ほっそい高積雲は飛行機雲じゃないです。
なんでこうなるか私の尊敬する「雲博士」の異名をもつ元ANAパイロットの石崎秀夫さん(故人)の本
にも書いてなかったし(もう一度よくみてみよ。。)、このメソレベルの雲の発生は
こまかい天気図が入手できないので調べようがないので
いまのところ保留。いつか専門家に聞いてみよう。(でも身近にいる専門家は多忙にていつになるか不明)
ジェット気流とかの上層の強風が原因なのは確かだけどね。上の写真がヒントになるような気がする。

気象庁衛星雲画像(可視)
衛星

このほっそい高積雲は衛星雲画像でみると、
沿岸部でシャーッとなってます。
こういうのはよくあるんですけどね。
これを赤外画像でみると白く見えるので、上層雲と一緒に出てると思われます。
実際巻雲も出てました。上の写真も、もしかしたら上空の上層雲から下降流にのって雲粒が落ちてきて、
下の高積雲を蒸発させたかもしれない。

ここで関東の南東部の勝浦。
気象庁のウィンドプロファイラ↓
7kmより上空が湿ってます。これが沿岸部に発生している中上層雲だと思われます。

wp

この沿岸部の雲の発生を時間をさかのぼってみてみる。

気象庁衛星雲画像(赤外)
15:00
IR

15:40
IR2
沿岸部で雲が広がってきているのがわかる。
でも、よくみてみると、下層風が収束して雲となっているところの風下側に問題の中・上層雲が
発生している感じ。もしかしたら下層の上昇流が上層部にも伝搬して雲の発生となっている可能性があると思われます。

今後の勉強対象ですわ。もう少し調べてみます。


そして昨日発生した雨の前に出る高積雲↓

10/31 12:50ころ
AC
これは明らかな前線面の雲です。

高積雲は雨の前兆といわれていますが、雨の後に出る晴天系の晴れる高積雲もあります。
それが今日出たようなジェット気流由来の高積雲です。










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2016.10/30 関東南部の空

どんより層積雲です。↓
終日変わらず曇りベース。

8:20ころ 南側
sc
曇り空。。なんだけど、まったくもってつまんない(笑)
成因はほぼ昨日と一緒かね。。

関東はこの時期ありふれた曇天ですので、
ちまたで噂になっている愛知県で出現したといわれる地震雲の簡易的な解析をしてみた。

画像みたけど、昨日出現したというのが本当であれば、
積雲から変わった層積雲のような雲は山越えの気流でできたような感じだね。
昨日は寒気が入って冬型の気圧配置だったし。

もう一つは飛行機雲が崩れたやつ。
28年も雲みてるとどういうのが飛行機雲かわかってくる。
時間たつと高積雲っぽい様相になる傾向があるよね。巻雲っぽくなるのもあるけど、
高積雲系になるのが多いかもね。
そこらへんを人に説明したいけどどう表現していいかよくわからないのが本音。

横道それたので、ちょっくらここで衛星画像。

気象庁衛星雲画像(赤外)
IR

衛星雲画像(可視)
VIS

赤外画像は上層雲(ジェット巻雲)が良く見えてるね。
関東の曇天は下層雲なのでうっすら灰色なのが確認できるけどわかりにくい。
でも灰色より少し明るい中層雲がかかってるのがよくわかる。
こういうとき赤外画像いい!とか思う(笑)

可視画像は関東の下層雲がばっちり見えるけど、ジェット巻雲はうっすらとしかみえないね。

わかる人はすんません。

私は横着して赤外画像しかみないとき多いので(笑)
防災担当の方は両方みてくださいです。
水蒸気画像もおすすめ。トラフとかわかるしね。

画像は時間が1時間ずれててすんません。見た目そんな変わらないのでご勘弁を。。
ちゃんと解析するときはこんなおおざっぱはダメよ。。反面教師にしてください(苦笑)

一週間ほど毎日更新してきたけど、さすがに色々と厳しいことが判明(^^;
とりあえずランダムに更新させていただきますm(__)m




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2016.10/29 関東南部の空

夕方もどんより層積雲の蜂の巣状雲です。↓
朝は若干波状雲でした(写真なし)
終日変わらず曇りベース。

16:40ころ 北側
sc蜂の巣状
でこぼこしていて気味悪い感じで地震雲と間違えられてますが、いたってフツーの雲です。
この蜂の巣状雲はほとんど雨が降ることはありません。
寒気が入ってきて風が収束したときに出現しやすいです。
上層雲の蜂の巣状雲とちょっと性質が違う感じですね。

この層積雲の蜂の巣状雲は関東地方に北東気流が入ってきて、その風が、
伊勢湾方面からの風と遠州灘付近で収束し、そこで温暖前線のような感じで
雲が発生した
と思われます。

サニースポットさんアメダス(風向風速)
矢印はだいたいの風の向き、
点線はだいたいの風の収束域です。
アメダス

気象庁衛星雲画像(可視)
h8
上のアメダスの画像をみながら衛星画像をみてみると
風の収束しているところで雲が発生しています。
(東北地方は強風により山岳波が発生し、波状雲ができています。地震雲ではありません。)

この遠州灘から南東に伸びる雲の端で風が収束し、
そこから東〜北東の方向に雲が発生しています。
これは上空(2000mくらい)が南西の風向だからです。
埼玉北部〜茨城方面まで雲がかかっています。
関東北部は局地的に高気圧性の流れとなり、下降流域となっているので
雲の発散域となっていると思われます。




冬型の気圧配置なので、強い北寄りの風が、中部山岳を迂回するように風が分流し、
伊勢湾から流れてくる風と東北地方からの風が遠州灘付近でぶつかって発生する
関東特有の南海上での風の収束による雲の発生の仕方に
よく似ていますが、今回は低気圧が北東にぬけずに東に抜けた為、北東よりの風が
卓越したので、いつもの中部山岳を迂回する流れ(東北地方からの風)に
プラスされた形で関東の曇天が形成されたと思われます。

気象庁発表9:00の地上天気図
また色をぬってみました。
asas

全国的に冬型の気圧配置です。
等圧線が混んで風が強めとなっています。
関東付近は等圧線が北東ー南西になっているので北東気流域となっています。







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2016.10/28 関東南部の空

どんより層積雲です。
若干波状雲。

7:15ころ 南側

層積雲

若干、蜂の巣状雲混じりの波状雲くずれって感じ(笑)

今日の層積雲は北風と南風がぶつかることでできた沿岸前線のものと思われます。




今日の関東は陸地の滞留寒気の影響で北よりの風が吹いてました。

サニースポットさんのアメダス(風向風速)↓
矢印は落書きしました。
高気圧後面の南寄りの風と陸地からの北風がぶつかる形でした。
風向風速

気象庁発表の9:00の地上天気図から一部抜粋↓
ちょっと色塗りしました。
asas
関東はまだ前線から離れているけど東に抜けた移動性高気圧の風との収束により曇り。

ここでエマグラムをみてみる。
サニースポットさんから。
(鉛直方向(縦方向)の温度・露点温度分布)
エマ
下層の北よりの風(ここでは北東の風)と
その上の南西の風の間の988m付近で湿っており、
1949m付近まで下層雲が発生していると思われます。
この下層雲が沿岸前線(局地的な前線)の層積雲に対応すると考えます。

このように上下で風向風速が違う時で湿っている時(雲ができやすい時)は波状雲になりやすい。


その上の4400m付近から約5970mくらいで湿っており、
九州・四国にかかっている前線に対応した中層雲が発生していると思われます。


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2016.10/27 関東南部の空
晴れ

朝は快晴!と思いきや南側に高積雲の帯状雲が遠くの方に出てました。

7:45ころ 
写真は拡大したので層積雲のようにみえます。
ac

今日は朝から風が強かったので雲が帯状に伸びたと思われます。(レンズ雲になることもある)

気圧の谷が抜けて下降流域となり
上空に逆転層ができて横にひろがるので
雲が層状になることが多いです。

朝7:30から11:00までの羽田空港のMETARの羅列↓
15ノット(約7.5m/s)前後の風で、ガスト(突風)26ノットの風も観測されてました。
RJTT 270200Z 35017KT 9999 FEW030 22/10 Q1018 NOSIG RMK 1CU030 A3009
RJTT 270145Z 35015G26KT 9999 FEW030 22/10 Q1018 RMK 1CU030 A3008
RJTT 270130Z 34016KT 9999 FEW030 22/09 Q1018 NOSIG RMK 1CU030 A3008
RJTT 270100Z 35016KT 9999 FEW030 22/10 Q1018 NOSIG RMK 1CU030 A3008
RJTT 270030Z 35016KT 9999 FEW030 21/10 Q1018 NOSIG RMK 1CU030 A3008
RJTT 270000Z 36013KT 9999 FEW030 21/10 Q1018 NOSIG RMK 1CU030 A3007
RJTT 262330Z 36014KT 9999 FEW030 21/10 Q1018 NOSIG RMK 1CU030 A3007
RJTT 262300Z 03012KT 340V060 9999 FEW030 20/11 Q1018 NOSIG RMK 1CU030 A3007
RJTT 262250Z 36015G26KT 9999 FEW030 21/10 Q1018 RMK 1CU030 A3006
RJTT 262230Z 35013KT 9999 FEW030 20/10 Q1017 NOSIG RMK 1CU030 A3006


今日は高気圧からの風が地形の影響でぶつかって
午後から関東南部は雲が多くなった一日でした。

気象庁衛星雲画像(可視)
雲は埼玉以北にはかかっていません。
VIS

この時の雲の見え方が気になったので、
ウェザーニューズのお天気カメラでさいたまからみた雲と羽田空港からみた雲をみてみようと思う。

さいたま↓
関東南部から静岡に広がる雲の端がみえます。
上空に逆転層があるので雲頂高度は平らなので横に一直線に見えます。
さいたま画像

羽田空港
羽田
北側が撮影されてますので、東京北部の雲の端が良く見えます。
雲の雲底がほぼまっすぐなのは、雲になる凝結高度が同高度だからです。


この雲がなぜ東京都の北端で発散されていたか、上空の風をみてみると
900hPa(約1000m)あたりの高度で北西風が卓越し、下降流域となっていたことが一因と思われます。
(850hPa(約1500m)では関東のほぼ全域(山間部除く)が北西流となっていました。)

雲はみる地域によってまったく違うように見えるのでますます面白くなってきた(笑)






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2016.10/26 関東南部の空

朝は快晴!

6:30ころ 南側
快晴

16:30ころ
山岳波によるSC波状
夕方になり、局地的な高度高めの層積雲の波状雲が発生。

衛星などで調べてみると、丹沢山地からの局地的な山岳波っぽい雲だとわかった。
発生機構としてこういうタイプははじめてみたので感動した。
自分の観天望気のストックが増えたね(笑)

この雲はものの数十分で無くなって青空になった。

同時刻に高積雲の尾流雲もみられた。
ひとつひとつの雲からスッと伸びた雲が出ているのがわかると思う。
Ac尾流雲
観天望気的には天気が下り坂傾向の雲。

この統計的見地もあながち嘘じゃないかも。
夜になって雨になってるところが出てきた。↓

気象庁アメダスより
アメダス










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2016.10/25 関東南部の空

朝から巻積雲や高積雲が出てました。


8:00ころ 南側
accc

左下が高積雲、写真中ほどから上部が巻積雲。
この巻積雲は若干蜂の巣状雲です。
蜂の巣状雲は下降流域に発生しやすく、天気回復の雲と言われていますが、
案外雲が急速に広がる時に発生しやすいです。
今日もあれよあれよという間に曇って下層雲になってしまい、雨になりました。

気象庁アメダスより。午後から本格的に降り出したところも。
アメダス

今日の雲は雨の前に出る雲。単純ですが、以上です(笑)

雲の出所は西側の風の収束域からと思われます。
東に抜けた高気圧の後面の風が地形の影響などで収束し、
湿った空気も送り込まれ雨域になっているところから発生していると考えます。


航空用の悪天解析図
(日本時間JST 10/25 6時 :世界時UTC 10/24 21時 )UTC+9時間=日本時間
abjp

Cの雨域の北側の雨域からの雲と思われます。
Cは注釈でも書かれているように、下層の高気圧後面から送られてくる暖かく湿った空気と風の収束によるものです。











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2016.10/23 関東南部の空

朝から巻雲や高積雲が出てました。


8:30ころ 南側
0830jst
ぱっかり分かれてます。巻層雲の波状雲っぽくなっていて、雲は濃密な感じですね。
写真上の雲は高積雲と層積雲が混ざったもの。

雲の発生の結論としては
小規模な地形性巻雲の可能性が高いです。
・地形性巻雲…衛星雲画像の用語で、山脈の風下側に発生する停滞性(ずっと動かないようにみえる)巻雲のこと
  (「気象庁衛星画像の解析と利用」から抜粋)     
    地上から見ると巻層雲や巻積雲、濃い巻雲にみえることが多いです。




9:00ころ 北側
0900jst
若干放射状の巻雲。

高積雲系の雲より上層雲(巻雲・巻層雲)の方が卓越している感じ。

結論としては
この巻雲・巻層雲ジェット気流下層の風向風速差が大きいところにできたものであると思います。




上層雲はジェット気流の影響で出ていることが多いのでジェット気流の動向を確認するため、
気象庁発表の衛星雲画像(赤外)とジェット気流の位置や鉛直方向の風向風速差(風シアー)をみてみる。

航空用の悪天解析図
(日本時間JST 10/23 6時 :世界時UTC 10/22 21時 )UTC+9時間=日本時間
abjp
東北地方にジェット気流2本(緑色の長い矢羽根)があって、
その南側はトランスバースバンドやトランスバースラインが崩れたような
ぶつぶつした上層雲が東西の広範囲に並んでいる感じ。

これはジェット気流の下層で風速差が大きい時に出ることが多い。
悪天解析図に解析されてなくても
鉛直断面図とかでみてみると風シアーが確認できることが多々ある。


注釈でも@のところに鉛直方向の風速差が大きいのと、
上層の前線(ジェット気流の下は違う気層のことが多い)と書いてある。

出ていた巻雲・巻層雲ジェット気流下層の風向風速差が大きいところにできたものだと思う。
放射状の雲はこういう状態の時に出やすいです。

放射状雲以外にはかぎ状の濃密な巻雲が並んだりする。


....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................




まとめとして縦方向の天気図(平面の天気図ではなく上空に輪切りにした天気図)、航空用の毎時大気解析をみてみる。
毎時大気解析
色をぬってみました。このピンク色のところが鉛直方向(上下方向)で風速差が大きいところです。
(RJTT:羽田空港)


あと、断層状になった巻層雲の波状雲の成因は多分小規模な地形性巻雲も混ざってる感じです。


ここで気象庁発表の衛星雲画像(可視)をみてみる。
南岸部をみると可視画像だと上層雲が見にくいけど、刷毛で掃いたようにスーッとなってますね。
水平方向の風速差もあったので、局所的に下降流になるところが出てきたかもしれない。
衛星可視画像




そしておまけ。

夕方に千葉や埼玉方面で見られた巻層雲寄りの高積雲の波状雲(若干レンズ雲みたいになったもの)は、
やはり上空の風シアーがきっかけとなって、波状雲になった感じ。
衛星画像を追っかけてみるとどうも上空のジェット気流に連動している。

ジェット気流下層の風シアー(風速差)が大きいからこれはケルビンヘルムホルツ波による雲と思われます。
画像をみても上層雲寄りの雲なのでかなりレアケースじゃないかと。。私も見たかった〜!

それと共に、長野以西で山岳波みたいなのができて東側(関東方面とか)に伝搬してきたものも
含まれている感じじゃないかと思う。
東北地方でも山岳波による波状雲出てるけど、これはいつもの下層雲でおなじみのものです。


気象庁発表の衛星雲画像(可視)
h8

航空用の毎時大気解析
仙台とハネダの間の上空がけっこうなシアー。
ジェットが強くてシアーがあって湿っているときは山岳波による波状雲ができやすい。
毎時大気





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2016.10/21 関東南部の空

若干かぎ状の巻雲。
白く濃密になった巻雲が並んでいる。
波状雲とか放射状雲っぽい様相。

6:30ころ 北側
Ci


巻雲は7000m以上に出る上層雲なので、ジェット気流の位置を確認をしようと思う。
巻雲は何度も書いてるけど、ジェット気流が要因となってできるものが多いのでとりあえず。

これは
ジェット気流下層の風向風速差が大きいところにできたものだと思う。



航空用の悪天解析図
(日本時間JST 10/21 6時 :世界時UTC 10/20 21時 )UTC+9時間=日本時間

abjp
東北南部にかかるようなジェット気流(緑色の長い矢羽根)があって、
その南側はトランスバースバンドやトランスバースラインが崩れたような
ぶつぶつした上層雲が東西の広範囲に並んでいる感じ。
(西側のほうははっきりトランスバースバンドになってる。)

これはジェット気流の下層で風速差が大きい時に出ることが多い。
悪天解析図に解析されてなくても
鉛直断面図とかでみてみると風シアーが確認できることが多々ある。


....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................



注釈でもAのところに鉛直方向の風速差が大きいのと、
上層の前線(ジェット気流の下は違う気層のことが多い)と書いてある。

出ていた巻雲・巻層雲ジェット気流下層の風向風速差が大きいところにできたものだと思う。
かぎ状の濃密巻雲や放射状巻雲はこういう状態の時に出やすいです。

そこでちょっと細かくて大きめな画像↓
気象庁衛星雲画像(可視)
h8
これでみるとトランスバース系の雲とわかるので、やっぱ上層のシアーの雲だね。


縦方向の天気図(平面の天気図ではなく上空に輪切りにした天気図)、航空用の毎時大気解析↓
本州南岸部はシアー域に入ってます。(ピンクで色をつけたところ)
毎時










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2016.10/19 関東南部の空

高度低いバージョンの高積雲の断層状になったものと、
その上層にある巻積雲寄りの高積雲。
高積雲が2層になってる感じ。

7:15ころ 北側
ac

こういう断層状になったものは雲の発散する過程でなることが多い。
今日は一応高気圧圏内だしね。でも関東は北東気流で雲が多いけど。

ということで時間経過でみてみようと思う。



9:00ころ
晴れ
雲が無くなりました。
でも関東は今日は北東気流が入りやすいので一時的な可能性もあり。。!
でも、とりあえず晴れました。朝に出ていた断層状の雲は発散系の雲だと思われます。




今日の9:00の気象庁発表の地上天気図の一部抜粋
(日本時間JST 10/19 9時 :世界時UTC 10/19 00時 )UTC+9時間=日本時間
ASAS
ちょっと落書きしました。あしからず。

移動性高気圧が関東から見て北に偏っているのと、関東の南東海上に低気圧がある。
その影響もあって北東気流(青い矢印)がふきやすい気象状況になってるので雲が多め。
(関東は北東気流が吹くと曇りやすい地形特性がある)

水色で囲ってあるところの雲は巻雲と高積雲と積雲になってます。


ではなぜ晴れたのか?という疑問が残るので
上層をみてみると(朝の時点では)中層高度で北西の風が吹いていることが晴れの要因と思われます。
これが南西の風だと、どんより曇りベースの天気になります。

でもやはり昼以降は雲が多くなりましたので、北東気流が効いていたようです。




そしておまけ。


なにやら今日の朝の衛星雲画像のスーッとのびた上層雲が
地震雲じゃないかってネットで話題になっていたのですが、
これはジェット巻雲です。

航空用の悪天解析図
(日本時間JST 10/19 6時 :世界時UTC 10/18 21時 )UTC+9時間=日本時間

ABJP
大陸から発現したものが、朝鮮半島南岸から九州北部を突っ切るようにジェット巻雲がのびています。

一瞬、シーラスストリークじゃないかと思ったけど、ジェット気流
(緑色の長い矢羽根)から離れているし、
直角に巻雲の筋も見えるのでトランスバースラインっぽい感じ。


....................................................................................................................
トランスバースライン:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の細長い雲列のこと。主にジェット気流由来。

          (乱気流が発生しやすい)
トランスバースバンド:衛星雲画像の用語で風の流れの方向に直角に波状に並ぶ巻雲の雲列のこと。
          (上層の気圧の峰の下流部分でよく発生。その他は下記出典参照)
          
シーラスストリーク:衛星雲画像の用語で、筋状に細長くのびる巻雲のこと

「気象衛星画像の解析と利用」から一部PDF(H12年)

衛星画像で観測される雲パターンと水蒸気パターン(第二章)PDF
↑トランスバースバンドのことや上層のジェット気流に伴う雲のことなど大変詳しく書いてあります。
....................................................................................................................




この離れているのが疑問に思うので、ちょっと高層天気図で確かめてみた。


気象庁発行の実況天気図(500hPaと300hPa)
(日本時間JST 10/19 9時 :世界時UTC 10/19 00時 )UTC+9時間=日本時間
300500

ジェット気流に近い高度の天気図(300hPa面)を拡大してみてみます。↓
300

ジェット気流高度より下層の天気図ですが、
強風域がみられます。衛星雲画像で出ているジェット巻雲に対応しているようにみえます。


ここで
、縦方向の天気図(平面の天気図ではなく上空に輪切りにした天気図)、航空用の毎時大気解析をみてみる↓
毎時
ちょうど福岡付近を突っ切っているので、そのあたりの上空をみてみるとその少し北側に(厳密には山口県あたり)
300hPa面で見た時に相対的な強風域があることがわかった。(赤線は90ノット:約45m/s)


本州にかかっているジェット気流より高度が低い位置に強風域がみられ、鉛直シアー(上下方向の風速差)
もみられ、ジェット気流由来の上空の前線が形成されているので、
やはりここ(前線面:もしくは転移層)でジェット巻雲が発生した模様。

福岡のエマグラムをみても5800m付近から上層は湿数(温度T-露点温度Td)がゼロの層もあり、かなり
湿っており、中上層雲が発生していると思われますのでジェット巻雲とその下層の前線面の雲だと考えます。


同時刻の衛星雲画像(赤外)をみてみても、合致しますね。
vis

ジェット気流は2〜3本確認されますが、その場合のジェット巻雲が発生するところは
勉強不足でわからないので今後勉強しようと思います。






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