。。。。。。。。。。。。。
雲と天気図
。。。。。。。。。。。。。

このページは、
きまぐれに観測した雲の構造を天気図で解析してユルいコメントをします。

書いていてわからないことが出てくることがありますが、のちに勉強してその都度
書きなおしますのでよろしくお願いします。

天気図を見ても、なんだかわからないって時は仮説で進めていくことがあります。

ご覧になった方は正規の資料でご確認をお願い致します。



雲の種類…10種雲形

10種雲形ピックアップ

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



>>>雲と天気図<<<





2015.12/6 12:30

今日は出掛けようと思ってたけど、なんとなくやめた(笑)

そしてなんとなく雲の観測。
今日の空は上層雲。巻層雲からはじまり、巻積雲になり、高積雲になって
巻積雲に戻って、今は巻層雲。

巻積雲は8割方天気下り坂の指標。巻層雲もそうだけど、ジェット気流由来のものは晴れるものもある。。


関東南部 時系列写真☆

9:00 また幻日がでてます♪ 飛行機雲も何本かあります(形が崩れて巻積雲の波状雲っぽくなってます)
 
巻層雲

9:35 巻層雲のほかに巻積雲のこまかいやつも。こういうのは下り坂の時に現れやすい。

巻積雲

10:00ころ 波状巻積雲(天気下り坂の指標)やら高積雲になりかけの巻積雲。

波状巻積雲

11:00ころ 高積雲になってるところもある巻積雲。

高積雲とか

それで、このまま雲が増えるかと思いきや、そうでもない。
でも今(11:50現在)も上層雲(巻層雲)が卓越してます。南側から層積雲とか積雲とかが近づいてきてる。

今日も彩雲でてました!
太陽の周りがめちゃすごい!
彩雲は大抵、緑とピンク系だね。太陽のすぐ上あたりは巻積雲の蜂の巣状雲になってます。一時的に晴れる傾向あり。
 

彩雲

とそこでまたエマグラムで確認。
その前に赤外衛星画像。上層雲か確認するために赤外画像は必ず。

衛星
(気象庁ひまわり画像から。2015.12/6 9:00JST)

点線の落書きはワタシです。同じ時間のものに描きこみ〜。

点線内はは地形性巻雲っぽくなってます。
山脈にぶつかって励起されてる感ある。
地形性巻雲が出る時はジェット気流が強い時が多い。

東北の東海上でも地形性巻雲がうっすら出てます。
一番顕著なのが、山岳の東側にできている山岳波による下層雲の波状雲。

風が強い証拠だね。

衛星画像に落書き

エマグラム見る前に関東南部のMETAR..参考にみてみるとどこも上層雲卓越してるので
館野のデータでいけそうだね。

そして200hPa実況天気図もちっとみてみよ。

200hPa天気図
気象庁の専門天気図から引用。落書きはワタシね。
東北地方にジェット気流があります。やはり強風域があったね。

中国の華中あたりにトラフがある。
雲域はこのトラフ由来ってことがわかるね。

ジェット気流のそばや南側に地形性巻雲ができてる。

衛星画像を見てみるとわかるけど、
たまに、お目当ての雲がところどころかかってないところもあって、観測地のデータが使えないときあるから注意。。)
できれば自分でゾンデ飛ばしたいよ(笑)

エマグラム
ワイオミング大学のデータを引用です。落書きはワタシ。
館野12/6 9:00のもの。
5000m前後から湿ってるね。温度と露点温度が近づいてます。
中層雲(CM)と上層雲(CH)が出てる可能性あるね。
逆転層の下は乾燥域になってます。

ここで鉛直断面図も。

鉛直断面図

気象庁発行の専門天気図から引用。
落書きはワタシ。

ジェット気流核が秋田上空付近で、そこから不鮮明だけど、
なんとな〜く転移層らしきものがあるので一応オレンジで色つけました。

館野上空をみると、500hPa〜550hPaあたりでなんとなく転移層なところで湿ってます。

これは、ジェット気流の南側から運ばれた湿った空気で
できたものだと思われます。
西側にある気圧の谷との整合性もとれるね。






ここでウィンドプロファイラのデータ気になってきた!
関東南部観測地の熊谷、水戸、勝浦。
ちょっくらみてみると。。。。。。。


気象庁のデータを引用
(熊谷)
ウィンドプロファイラ熊谷

(水戸)
ウィンドプロファイラ水戸

(勝浦)
ウィンドプロファイラ勝浦

南側にいくにしたがい、上層が湿って、風の観測がされているのがわかります。
5kmくらいのとこを中心にして、そこから上は湿ってるようだね。エマグラムと鉛直断面図と一致してる。

(ウィンドプロファイラって乾燥してると風とかの観測されないから湿ってるとホント嬉しい(笑))
上層が湿っているのか別データでみたかったのでウィンドプロファイラみてみました。
詳しいコメントするにはもうちっと勉強しないとね。
精進、精進〜。ぼちぼちショージン(笑)





てことで午前からの続き(笑)





2015.12/6 12:50ころ
 
巻層雲ハロ
完璧、巻層雲です。しかも高層雲寄り。
矢印で囲まれた部分は太陽のかさ(ハロ)です。

なんか今は「ハロ」っていうんだね。25年前は「かさ」って習ったけど。
呼び方も変わるね。


14:00ころ
 
高層雲
うわ〜、高層雲になったか。教科書どおりの天気下り坂に向かう雲の変遷だね。
下層に層積雲がある。

15:50ころ

高層雲と層積雲
うお〜層積雲どんどんくる。高層雲はまだみえてる。

16:30ころ

層積雲
ついに層積雲でうまったぜい!



それで、ここでだね、15:00のJALライブカメラでの羽田空港の様子みてみる。

15:00羽田空港(以下写真2枚JALのライブカメラより引用)
 
羽田
羽田
このとき羽田空港ではすでに層積雲が拡がっていたんだね。

そしてそして。15:00の様相を確かめるため、色々天気図で確認。
 
衛星
2015.12/6 15:05 気象庁ひまわり画像
9:00の画像と比べると明らかにジェット気流が南下してる。

上層雲をみると特に東北地方だけど地形性巻雲が卓越していて、関東でも地形性のものが含まれてる感じ。



気象庁発表のレーダーエコー図から引用
 
レーダーエコー
衛星画像と合わせてみると、下層の層積雲は関東東海の南海上の雨域の影響が多少はあるかな。。
高層雲とか巻層雲とかの中上層雲は、ジェット気流南下の影響と地形性のものと西側の気圧の谷の影響と思われます。

あ!いかんいかん!地上の風の収束をみないと!!

ここでアメダスの風とかみてみると北東気流吹いてきてて、風がぶつかってるのが下層の層積雲
発生の一因になってるかも。それで、南海上のは寒候期に関東の南海上でできる風の収束域…シアーラインだと思われます。
アメダス
サニースポットのアメダス風画像から引用。落書きはワタシです。

点線はザックリ風の収束域を引いてみた。
矢印はおおざっぱな風の流線。

関東山地からの風と東よりの海からの風がぶつかっているのと、
南海上でのシアーラインが確認できる。





ここで地上天気図。
気象庁発行のもの。速報天気図から。

上から6時、9時、12時、15時、18時。

どうやら、レーダーアメダスでの関東〜東海沖雨域は、日本海の移動性高気圧と南海上に張り出した移動性高気圧
の境で関東〜東海の南海上で雨域が拡がった感じ。

関東の南海上のシアーラインとは別の収束域だと思う。

地上6時
地上9時
地上12時
地上15時
地上18時

時系列で見てみると、大陸から分離した移動性高気圧が張り出し、15時にはその過程で
東よりの風(等圧線が若干東西にはしる形)になったので、その影響もあって15時くらいから
層積雲が発生したかもしれない。

ここで整理すると、

1.寒候期に現れる関東南岸のシアーライン

2.
日本海の移動性高気圧からの風と南海上に張り出した
移動性高気圧からとの風の収束

3.午後になって関東へ東寄りの湿った空気の流入


…が下層で起こっていた事象と思われるね。。







もっと色々みてみなきゃわかんないけど、衛星画像の関東沿岸部の雲厚がうすく、黒い感じなので、
関東特有のシアーラインと、大規模風系の収束によるものではない感じ。

つーことで、アメダスデータにあったように、東からの風が湿った空気を吹き込んだことによって層積雲が発生したものだと思う。

この時点では。。





上層雲の出現と下層雲の出現は案外違う擾乱(じょうらん…雨とか気圧の谷とかの天気の悪い現象)からの事が多いよね。

で、ここで気象庁から出てる毎時大気解析というものを見てみると…
 
毎時大気解析
またしても落書きはワタシですよ。

関東周辺は朝から比べると(朝の図はないです)だいぶ鉛直方向の風のシアー(風向風速の差)(VWS)が大きくなってる(ざっくりピンク色でつけた)
ジェット気流南下したからだね。。等風速線(ISTAC)も混んでるし。
ジェット気流下層の転移層が強まったってことか。

ジェット気流核は東北地方にあるので、衛星画像でみられた風が強い時に現れやすい地形性巻雲が発生していることの整合性とれた。





ちょっと雲からそれるけど…

気温(T)の数字消えちまってすまんが、鉛直シアー域に沿って気温の安定層(水色の点線描いてみた)を形成してる
からこれだと乱気流起こる可能性あるね。。と、そこで悪天予想図みてみたら乱気流の予想でてました。

(RJTTは羽田空港)
(850hPa:約1500m、5000ft)
(500hPa:約5500m、18000ft)
(10KT=約5m/s)



そこで、転移層付近で雲が発生しているのか上層の湿り域を見たいのでウィンドプロファイラみてみる。
エマグラムないので代用しまっす。


気象庁発表のウィンドプロファイラデータ
 
水戸

熊谷

勝浦
おお〜!風の観測がされてるので、5000mより上層は湿ってるね。


つことは中層と上層の雲が出てるってことになるので衛星画像を思い出してみても整合性とれてる。
よく考えてみると当たり前なんだけど、ね。

毎時大気解析との関係づけてみると、関東は鉛直ウィンドシアが大きいとこ(転移層)で上層雲出てたみたいだね。
転移層の南側は、ジェット気流の構造上暖気の上昇域なので、こちらも納得。
目立った前線がなくても雲出ることあるよね。
今回の中上層雲の発生は西にある気圧の谷の影響が大きいね。


高層天気図で確認すればもっとわかるけどね。。てか、本来、実況確認してから細かいこと解析せにゃいかんのに
ちと横着しちゃったかな。。(笑)
気になる方は過去の天気図みてみてちょ。サニースポットさんで年単位の天気図アーカイブで見れるしね。





東北のほうの上層雲も地形性巻雲の様相なんだけど、陸地では発生してなくて
山脈からすこしギャップがあって海上で巻雲が発生してるよね。
このギャップ部分で乱気流が起きやすいと言われてる。

そんで、海上の地形性巻雲と重なるようにトランスバース系の

直角に交差する巻雲でてるし、これはやはり山岳波による乱気流の影響があるかも。
悪天予想図にも情報がでてた。





話がめちゃ長くなってる。。





そこで、またまた下層の雲のことを調べたいっすね。

関東の南である勝浦15:00あたりをみてみると、高度1kmを境にしてその下は北東寄りの風、その上は南西より
になってる。こういう上下で風のシアーがある様相を示す時は層状の下層雲が出る時が多い。

ほかの地点でも1〜2kmくらいで湿ってて雲の発生があるっぽい。




そしてそして。

茨城空港(RJAH)と羽田空港(RJTT)のMETARで確認してみる。

時間は上から下へ進んでます。
(METARは世界時UTC。UTC+9時間=日本時間。)

時間が進むごとに下層雲(5000ft:1500mくらい)が増えていってる感じ。
中層雲は16000ft(5000mくらい)で発生しているのでウィンドプロファイラデータとも一致してる。

下層の雲、層積雲が発生していた高度はだいたい5000ftなので、
ウィンドプロファイラデータと合わせてみてみると、
南西よりの風の中で発生していた可能性がある。



毎時大気解析でもハネダ空港の850hPaの上
あたりの高度で南西よりの風になってる。

この南西よりの風は、一見すると一般流の南西流の一部のようにみえるけど、
毎時大気解析でみてみるとそうでもない。

RJTT(ハネダ)からRJBB(関空)までの間の800hPaあたりの風向をみると、
ハネダあたりが南西、その西側で北西よりの風になってるので
同高度でシアーが認められるってことになる。

関東の南海上で発生するシアーは伊勢湾とか遠州灘付近から流れ出す北西よりの風との収束なので、
南海上シアーライン由来のものじゃないかと。

収束後、上昇した風が南西風になって関東へ押し寄せるという論文を前にみたことあるので、
もしかしたらその南西風なのかも。




あ〜、凄い長くなっちまった!(笑)


オレンジ:下層雲(積雲CU)
みどり:下層雲(層積雲SC)
あお:中層雲(高積雲AC、高層雲AS)
むらさき:上層雲


(いばらき空港)
RJAH 060100Z 34010KT 9999 FEW030 SCT160 BKN210 11/M02 Q1023
RJAH 060200Z 35010KT 320V020 9999 FEW030 BKN230 12/M02 Q1023
RJAH 060250Z 35006KT 320V030 9999 FEW030 BKN160 BKN230 12/M03 Q1022 RMK 1CU030 5AC160 A3019
RJAH 060300Z 35006KT 310V020 9999 FEW030 BKN160 BKN230 12/M03 Q1022
RJAH 060400Z VRB05KT 9999 FEW030 BKN160 BKN250 12/M03 Q1022
RJAH 060428Z 35005KT 300V030 9999 FEW030 SCT160 BKN250 13/M03 Q1022 RMK 1CU030 3AC160 A3018
RJAH 060500Z 04008KT 9999 FEW030 SCT180 BKN250 13/M03 Q1022
RJAH 060600Z 03005KT 9999 FEW030 SCT050 BKN250 12/M02 Q1022
RJAH 060647Z 03003KT 9999 FEW030 BKN050 BKN250 10/M02 Q1023 RMK 1CU030 5SC050 A3022
RJAH 060700Z 04003KT 9999 FEW030 BKN050 BKN250 10/M02 Q1023
RJAH 060722Z 13003KT 9999 FEW030 SCT050 BKN250 11/M02 Q1023 RMK 1CU030 3SC050 A3022


(ハネダ空港)
RJTT 060100Z 35015KT 9999 FEW030 BKN/// 13/M00 Q1022 NOSIG RMK 1CU030 A3020
RJTT 060130Z 35014KT 9999 FEW030 BKN/// 12/00 Q1022 NOSIG RMK 1CU030 A3021
RJTT 060200Z 36014KT 9999 FEW030 SCT150 BKN/// 13/M01 Q1022 NOSIG RMK 1CU030 4AC150 A3020
RJTT 060230Z 36013KT 9999 FEW030 BKN150 BKN/// 13/M01 Q1022 NOSIG RMK 1CU030 5AC150 A3019
RJTT 060300Z 34011KT 9999 FEW025 BKN/// 14/M01 Q1022 NOSIG RMK 1CU025 A3018
RJTT 060330Z 34012KT 9999 FEW025 SCT045 BKN/// 13/M01 Q1022 NOSIG RMK 1CU025 3SC045 A3019
RJTT 060400Z 35008KT 320V020 9999 FEW025 SCT045 BKN/// 13/M01 Q1022 NOSIG RMK 1CU025 3SC045 A3018
RJTT 060430Z 01009KT 9999 FEW025 BKN050 OVC170 13/M00 Q1021 NOSIG RMK 1CU025 5SC050 8AS170 A3018
RJTT 060500Z 01009KT 9999 FEW025 BKN050 OVC170 13/M02 Q1022 NOSIG RMK 1CU025 6SC050 8AS170 A3019
RJTT 060530Z 36006KT 9999 FEW025 BKN050 OVC150 13/M02 Q1022 NOSIG RMK 1CU025 5SC050 8AS150 A3020
RJTT 060600Z 01007KT 9999 FEW020 SCT050 BKN070 13/M02 Q1022 NOSIG RMK 1CU020 3SC050 5AC070 A3020
RJTT 060630Z 36008KT 9999 FEW020 BKN050 BKN150 13/M02 Q1022 NOSIG RMK 1CU020 6SC050 7AC150 A3021

そんでまとめ。。(まとまるか??(笑))


やっぱ、下層の層積雲は北東気流と関東北部山地からの北風がぶつかったものが一因で、
高層雲とか巻層雲とかの中上層雲は、ジェット気流南下の影響による
鉛直シアーが大きいとこでの発生と地形性由来のものと西側の気圧の谷の影響と思われます。


…もっと勉強せねばね。お粗末さまでしたー。











。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。







☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

HOME

サイト内のイラスト・写真などの再配布・画像加工・無断転載を禁じます。

Copyright(C)2013 Ariga Hiyoko AllRights Reserved.







inserted by FC2 system